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2010年11月26日 (金)

雨の夜はBluesが似合う

とても熱心なジャズファンであり、とてもお世話になった友人のA.N.さんが亡くなった。5月にコンタクトを取ったのが最後だった。赤坂Bflatで開催された僕の音楽生活20周年記念ライブには行けないので、元気になったらまた行くからとおっしゃっていたのでてっきり回復に向かっているものかと思っていた。とてもたくさんのライブに来ていただいた。特に横浜方面のライブにはよく来てくれた。それから数年前の江ノ島の海岸での屋外コンサートにも真っ黒に日焼けした顔で駆けつけてくれた。また着物 de JAZZという企画でもお世話になった1人だ。残念である。本当に残念である。


僕のようにフロントとして演奏するライブミュージシャンにはスケジュールが入っていたなら通夜にも葬儀にも中々行く事は難しい。自分が休めばライブそのものが中止になってしまうからトラ(代役)は立てられない。

音楽を始めた時に母から最初に言われた。
「一度しかない人生、好きな事をやりなさい。ただし、芸事のひとつであるのだから、あたしの臨終には逢えないと思ってやりなさい」
江戸前の花柳界出身の母らしい言葉である。

以前この事をここ数年よくライブをご一緒させていただいているサザンオールスターズの毛ガニさんに話したら、
「その時、もし、俺と一緒にライブをやっている最中だったなら、俺はぶん殴っても行かすよ。その間、俺達は裸踊りでもして場を繋いでいるから」と言われた。

涙が出た。

でも僕は行かないと思う。
それは母の遺言でもあるし、
僕はプロのミュージシャンだから。


A.N.さん、お通夜にも葬儀にも参列できずにごめんなさい。
本当にごめんなさい。

あなたにブルースを捧げます。
雨の夜はBluesが似合う。


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